言語化の役割

 

言語化することにより、以下のような役割が明確になり、次のステップへの流れがスムーズに向かうと考えられます。

① 思想をみんなと共有する

② すべての行動の指針となる

③ 向かう方向を示す

④ 個性化を明確にする

⑤ モチベーションを高める

⑥ 具体的な戦略な出発点となる

⑦ 企業ブランドにつなげていく


最後に言語化しよう

 

最後にクリエイティブジャンプで発見された新しい概念(価値観、イメージ、思想、想い)をしっかりと言語化することで、揺るぎないリアルな世界が出来上がります。この言語化で、社内を巻き込み、社外に理解されビジネスは前へ進んでいきます。イメージからリアルな世界へ。直感からロジカルな世界へ。

そこに言葉があるから、さらに思考を助け、発想を大きくひろげ、実行計画へとリードしていくのです。

 

コンセプトはこの4ステップで骨格をつくり、全体のストーリーが描かれ、実行の準備段階へとつながります。そのため言語化する工程は、ここから先の行動に大きな影響を与えます。

 


クリエイティブジャンプ:例

 

少し古いですが、

富士フィルム「フィルム」→レンズ付きフィルム「写ルンです」

パイロット「ボールペン」→文字が消せるペン「フリクションボール」

 


コンセプトワーク:掛け合わせたらクリエイティブジャンプする(新しい価値観づくり)

 

新しい価値観を考え抜きます。

今までのまとめ

1.資料を集める     ① 特殊資料(関連する商品、顧客、市場)② 一般的資料(世の中のさまざまな資料)

 

2.資料を咀嚼する   集めた資料の意味を探る。関連性を探す。
3.発酵させる     組合せの可能性を探る。自由に働かせる。
4.閃く・訪れる    アイデアの誕生の瞬間。点から降りるのを待つ。

 

5.アイデアチェック  現実に対応させる。具体化し展開してみせる。

コンセプトワーク:企業のフィールドと時代のフィールドを掛ける

 

時代のフィールドと企業のフィールド、それぞれの情報の掛け算に独創のキーがあります。

独創的な発想の原動力とは、情報の新しい組合せ力につきます。

既存の要素を組合せ、新しい関係や、新しい意味や価値を発見することです。

それは異質な組合せであったり、無意味な変更であったり、習慣やルールを捨て組み直したり、そのような過程を経てアイデアは生まれます。

情報の広さ(量)と深さ(質)と、異質な情報の掛け算から生まれてきます。

広さだけでの人は単なる物知り、深さだけでは専門やに、双方を揃え、新しい関係を探し出す努力をしている人が「コンセプトワークができる人」と言われるのでしょう。 


コンセプトワーク:時代のフィールドとは

 

時代のフィールドとは新しい真実を探ることです。

いまの生活者優先社会は予想を上回るスピードで動いています。生活者は違うものを求めているのに、その変化に気づかないと企業は変われません。

そこで観察、洞察です。生活者の気持ちをつかむことで、はじめて独創性を生み出すことができると思います。

ビジネスのことは市場に聞きましょう。ひと、もの、まちや空気、トレンド、気配からじっくり観察、洞察することです。

 


コンセプトワーク:企業のフィールドとは

 

企業のフィールドとは企業の現状を認識することです。

目的は

全体を把握すること。(事実を様々な角度から集めます、例えば販売現場はどうなっているのか、営業現場はどうなっているのか、現場からマネジメントまで)

問題の本質をつかむこと。(様々な課題が出てくると思うが、本当の問題は何なのか)

イメージを描くこと。(そこから仮設を描くこと)


コンセプトとは

 

いま(この時代、このビジネス環境で)、何が(この価値観、この提案で)、売り物(人々が喜んでくれる価値)なの?

を徹底的に考えて、新しい価値観の提案を言語化することだと思います。

市場から見た商品の新しい意味づけと新しい価値の提案。

最初のステップとして

自社のフィールド(内部環境分析)から現状を認識して、時代のフィールド(外部環境分析)から時代を考察してみましょう。