「ブランドは死なない」
3/14日経MJより
最近のカップヌードルのCM、私のようなおじさんには、なかなか理解し難いものがある。
「犬神家の一族」をモチーフにしたCMはまだしも、佐藤健が謎肉のいん石になったり、
ロボットを操縦したりのドタバタ劇は?と感じてしまう。
かつてミスチルの音楽にあわせたノーボーダーのような壮大さはない。
トップブランドの戦略の意図は?
日清食品ホールディングスの安藤宏基社長は「それでいいのだ」と言う。
安藤社長自身、これらのCMを見てもまったく面白くない、理解できない、と言う。
では、なぜそれでよいのか?
それはターゲットが違うのだ。
これらのCMはもっと若い層に向けて訴求している。
ターゲティングで言えば、若年層に当てられている。
サラリーマンではなく、中学生・高校生・学生をターゲットにする。
なぜカップヌードルはそのようにしたのか。
それは100年生き続けられるブランドにするためである。という。
1971年発売のカップヌードルは路上でホークで食べる斬新さが、当時の若者のライフスタイルにはなり大ヒット。
当時の若者が今でもカップヌードルのヘビーユーザーである。
しかし100年ブランドを目指すには新たな顧客を開拓し続けなければならない。
そこで前出のCMに舵をきったのである。
当然、ヘビーユーザーが離れるかもしれないというリスクはある。
しかし100年ブランドをの多くは、そうしたリバイバルを繰り返してきた。
リスクと隣りあわせの決断が100年ブランドには必要なのだと思う。